光の窮極、光の起源

黒も墨も同源だといいます。


ですから、黒色はまた墨色でもあります。


いろいろな民族で、黒を意味する色名は、しばしばこのように黒色顔料のことであるといわれます。


現在の黒色顔料の名前からつけられた色名には、「ランプブラック」や、「アイボリーブラック」があります。


これらが浬色や墨色よりもはるかに黒い黒を表現できるようになったので、現代人が黒と呼ぶ色は、当然昔より極限され、少しでも黒味に欠ける色は、オフプラヅクや暗い灰色と見られるようになったのです。


現代人が好む黒は、「漆黒」の漆塗りの黒や、「濡羽色」のように光沢が感じられるような黒であり、少しでも濁りの感じられる黒い色は、好みに関して厳密に差別されるようになりました。


黒の値打ちも他の色との相対的な関係によってきまるのです。


原始社会では、黒は一般に不純を象徴することが多いですから、不純な黒が嫌われ、純粋な黒が好まれるという最近の調査結果は、いかにも現代的ですね。


昔の人のいう黒と、現代人が黒と思う色では、その黒さにおいては雲泥の差が生じたにちがいありません。

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