光の窮極、光の起源 2
黒は、昔からどの民族でも、他の色の意味に対して否定的な象徴になっていました。
現代人も昔ながらに黒から死や夜を連想し、黒を葬式や神秘や悲しみの象徴に使います。
毒物や殺人、犯罪などを黒から連想するのは、おそらくすっかり複雑化した近代社会に住む人たち特有の反応であって、石器時代以来の生活を守り続けてきたような単純な社会に住む少数民族では、黒からこんな厄介な連想をすることはないでしょう。
犯罪、毒物、殺人などに関する不可解な事件をテーマとする推理小説では、特に黒を題名とすることが多いですし、現在の日本人には、社会的不正や犯罪というと、反射的に黒を連想する不幸な習性が身につきつつある。
白と反対に、黒には良いイメージの方が少ないのですが、高級感とかシックなどは、その例外的な良い連想語です。
黒という色が、黒以外の存在によって、相対的に黒く見えるように、黒の価値も、黒のイメージも、他の価値やイメージとの対立が認められることによって、相対的にきまります。